クレーター肌とは?原因・セルフケア・治療法について

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クレーター肌の症状

クレーター肌とは、ニキビや肌荒れが原因で肌に凹凸ができた状態を指します。

特に、ニキビが治った後にできる凹みや跡が代表的です。

クレーター肌は、見た目が気になるだけでなく、肌の表面が不均一なため、メイクがのりにくくなったり、

肌のコンディションが整いにくくなることがあります。

症状の程度は個人によって異なりますが、深い凹みや広範囲に渡るクレーター肌は、日常生活に支障を来たすことも少なくありません。

クレーター肌の種類

クレーター肌にはいくつかの種類があります。それぞれ形状や深さによって分類されます。

1.アイスピック型

細く深い穴のような凹みが特徴です。深さがあるため、改善にはかなり時間がかかります。難易度の高いタイプです。

2.ローリング型

滑らかなカーブを描くような凹みで、広がりがあるのが特徴です。

大きくなだらかに窪んでおり、だいたい直径が5mm~1cm程くらいであることが主です。

このタイプのクレーターは、皮膚の下の組織が引っ張られてできることが多いです。

こちらのタイプは比較的治療しやすく、完治が可能です。サブシジョンやレーザー治療が適応になります。

3.ボックスカー型

四角い形をしたくぼみで、底が平坦で比較的浅め(深さ0.1mm~0.5mm)のものが多いです。

大きさとしては直径が大体1.5mm~4mmほど、端が目立つことで有名です。

レーザー治療やポテンツァ、ダーマペンが有効なことが多いです。

クレーター肌の原因

クレーター肌の主な原因は、ニキビや傷の炎症が治まった後、真皮層にダメージが残ることで発生します。

具体的には、以下の要因がクレーター肌を引き起こすことが知られています。

1.ニキビの炎症

炎症を伴うニキビが悪化すると、肌の深層にまでダメージが及びます。炎症が収まる過程でコラーゲンが不足したり、過剰生成されたりして、肌が均一に再生されず凹凸が残ることがあります。

2. 不適切なケア

ニキビをつぶしたり、無理に押し出すことで真皮層が傷つき、肌が十分に修復されないままクレーターが残ることがあります。

正しいケアを行わないと、ニキビ跡が悪化するリスクが高まります。

3. 加齢による肌の弾力低下

年齢を重ねると、肌の再生能力が低下し、ダメージを受けた部分が元通りに戻りにくくなります。

また、コラーゲンやエラスチンの減少が進むことで、クレーターが目立ちやすくなります。

クレーター肌のセルフケア

クレーター肌を改善するためには、まず日々のセルフケアが重要です。

以下の方法で、肌の再生をサポートし、症状の悪化を防ぐことが可能です。

1.適切な保湿ケア

肌の乾燥は、クレーターを目立たせる原因の一つです。しっかりと保湿を行うことで、肌のバリア機能を高め、再生力をサポートします。

セラミドやヒアルロン酸が配合された保湿剤を使用するのがおすすめです。

2. 紫外線対策

紫外線は、肌にダメージを与え、シミやクレーターを悪化させる要因となります。

日中の外出時には、日焼け止めを使用し、帽子や日傘を活用して肌を守りましょう。

3. ビタミンC誘導体の使用

ビタミンC誘導体は、肌の再生を促進し、コラーゲンの生成を助ける成分です。

クレーター肌の改善に効果的で、スキンケアに取り入れることで肌のハリを保ち、凹凸を目立ちにくくします。

美容医療によるクレーター肌の治療法

セルフケアで改善が難しい場合や、深いクレーターが気になる場合は、美容医療による治療が有効です。

ここでは、代表的な治療法を紹介します。

1.ピコレーザー(ピコフラクショナル)

レーザー治療は、クレーター肌の改善に非常に効果的な方法です。

特にピコレーザーは、肌の深層に働きかけて強力にコラーゲンの生成を促すため、凹凸を目立ちにくくする作用に優れています。

アポロンクリニック (ApollonClinic)では、最新のレーザー機器(ピコレーザー エンライトンSR)を用いて、

個々の肌の状態に合わせた治療が行われています。

クレーターの深さや広がりに応じて、適切な出力を選定し、より効果的な治療が期待できます。

重度のクレーターや深いクレーターには、ピコフラクショナルを高出力で照射するのがオススメです。

2. ダーマペン

ダーマペンは、微細な針を用いて肌に微小な傷を作り、その傷が治癒する過程でコラーゲンが生成される仕組みを利用した治療法です。

特に浅いクレーター肌に効果的で、肌の質感が滑らかになります。

3.ポテンツァ

ポテンツァは、マイクロニードルで肌に小さな穴を開け、高周波(RF)を照射することで、コラーゲン生成を促進する治療です。
ダーマペンなどに比べてダウンタイムが短く、高い効果が期待できるので、いま人気のクレーター治療です。
軽度〜中等度のクレーターに効果的で、美肌効果にも優れています。

4. サブシジョン

サブシジョンは、クレーター部分(瘢痕組織)の皮膚下にある固い線維を医療用の針でせん断し、瘢痕組織と皮下組織を引き離す施術です。

針を斜め横方向から挿入し、皮下で前後や扇状に動かし線維を切断・はく離することで、

陥没していた皮膚が上に持ちあがることで肌のくぼみを改善します。さらにジュベルックを注入すると非常に効果的です。

5. ピーリング

定期的にピーリングを行うことで、古い角質を除去し、肌のターンオーバーを促進します。

マッサージピールやミラノリピールは特におすすめです。

ただし、やりすぎは逆効果となるため、推奨された期間で行いましょう。また、深いクレーターには効かないです。

6. ヒアルロン酸注入

深いクレーターには、ヒアルロン酸を注入することで、凹みを埋める方法も有効です。

即効性があり、施術後すぐに効果が見られるため、クレーター肌に深刻に悩む人に支持されています。

ただ、適応があるケースが限られるのと、仕上がりが不自然になることがあるため、高度な技術が必要になります。

宇都宮の「アポロンクリニック」でのクレーター肌治療

アポロンクリニック (ApollonClinic)では、院長である私の経験から患者一人ひとりの肌の状態に合わせた

最適な治療プランを提案しています。

最新の美容機器を導入し、痛みを最小限に抑えながら効果的な治療をおこなっています。
肌の悩みやライフスタイルに合わせて治療法を選定するため、安心して治療を受けることができます。

また、女医であるからこそ、女性ならではの目線や、共感を通して患者様と向き合い、ベストなご提案をさせていただきます。

まとめ

クレーター肌は、一度できるとセルフケアだけで完全に治すのが難しい場合がありますが、

適切なケアや美容医療を組み合わせることで改善することが可能です。

まずは日々のスキンケアで肌の再生力を高め、必要に応じて美容クリニックでの治療を検討してみましょう。

アポロンクリニック (ApollonClinic)では、最新の治療が受けられるため、ぜひお気軽にご相談ください。
クレーター肌に悩んでいる方は、早めの対策を行い、自信の持てる美肌を手に入れましょう。


記事執筆 Apollon Clinic院長 和田真梨子

【経歴】

慶應義塾大学医学部卒業

静岡済生会総合病院にて臨床研修

慶應義塾大学形成外科入局

済生会中央病院形成外科勤務

湘南美容クリニック勤務

湘南美容クリニック宇都宮院院長就任

Apollon Clinic (アポロンクリニック)開院


【資格・所属学会】

形成外科学会正会員

日本美容外科学会正会員

ボトックスビスタ認定医

ACLSプロバイダー