ミノキシジルが効かない人の特徴と効果を高める方法

薄毛や抜け毛の治療において広く使用されるミノキシジルですが、中には「思うような効果を実感できない」と感じる方もいます。

私自身も診察する中でそのようなお声を聞いてきた経験があります。

今回はなぜミノキシジルが効かないのか、その特徴と効果を最大限に高める方法について解説します。

ミノキシジルが効かない人の特徴

ミノキシジルが効かない人の特徴と効果を高める方法

遺伝的要因が強い

そもそも毛髪は毛母細胞の分裂によって作られます。ミノキシジルは血管を拡張し、その毛母細胞を活性化させることで発毛を促進します。

しかし、遺伝的要因が強い方は、そもそも毛包が小さくなりすぎており、ミノキシジルの効果が十分に発揮されないことがあります。

頭皮環境が悪い

ミノキシジルは頭皮から浸透し、毛細血管に働きかけることによって毛髪の元となる毛母細胞の発毛効果を促します。

そのため、頭皮が皮脂で詰まっていたり、炎症を起こしていたりすると、ミノキシジルの浸透が阻害される可能性があります。

フケやかゆみがある場合は、頭皮ケアをしっかり行うことが重要です。具体的には、洗髪後に頭皮マッサージを行うことや、

ドライヤーを使って頭皮をよく乾かしておくこと等が挙げられます。

継続期間が短い

ミノキシジルは即効性があるわけではなく、効果を感じるまでに3〜6か月は必要です。

1〜2か月でやめてしまうと、十分な効果を得られません。

患者様の中には短期間で効果がないことから使用を辞めてしまう方もいらっしゃるのですが、

きちんと効果を実感できるまでには一定期間の使用が必要であることを念頭に

計画的に治療を進めることを私はお勧めするようにしています。

毛髪の1本1本にはヘアサイクルと呼ばれる周期があり、成長し始めてから抜けるまでに成長期〜退行機〜休止期〜成長期・・・のように

数年単位で循環しています。ミノキシジルには血行を促進して発毛を促す作用があり、

徐々にヘアサイクルが正常化して新しい毛髪が生えてきます。

そのため、サイクルの異なる周期にある毛髪に満遍なくアプローチするためにも一定程度の継続した使用期間が必要となるのです。

用法・用量を守っていない

ミノキシジルは適切な用量を守ることで効果を発揮します。塗布タイプの場合は1日2回の使用が推奨されていますが、

回数を減らしたり、逆に増やしすぎたりすると期待する効果が得られない可能性があります。

私がよく聞く例としては、「たくさん使えばその分だけ発毛効果が高くなるのでは」という誤解から、

用法・用量が守られないケースがあります。

副作用のリスクを考慮しても自己判断での使用は危険なため、留意が必要です。

他の脱毛症が原因の可能性

ミノキシジルはAGA(男性型脱毛症)やFAGA・FPHL(女性型脱毛症)に効果がありますが、

円形脱毛症や粃糠(ひこう)性脱毛症など、他の原因による脱毛には効果が期待できないことがあります。

初期脱毛でびっくりして使用を中断してしまった

初期脱毛について知らない状態でミノキシジルの使用を始めてしまうことにより、

効果が発現する前に使用を辞めてしまうケースが多々あります。

治療を開始しているのに逆に抜け毛が増えてしまうことに対して不安を感じてしまうお気持ちはよく分かります。

一方で、ヘアサイクルの移行のタイミングにより古い毛が抜け落ちてしまう

初期脱毛」という一時的な抜け毛が発生してしまうことがあります。

通常1ヶ月から3ヶ月程度で収まってくるものではありますが、

事前に知らなかったために副作用であると誤解して使用を中断してしまうケースでは、

ミノキシジルの効果がなかった・逆効果であったと言われてしまうことに繋がりかねません。

ミノキシジルの効果を高める方法

ミノキシジルが効かない人の特徴と効果を高める方法

専門クリニックで診断を受ける

自己判断でミノキシジルを使用するのではなく、専門のクリニックで医師の診断を受けることで、

より適切な治療を受けられます。アポロンクリニックでは、患者様一人ひとりに合わせた治療プランをご提案しております。

頭皮環境を整える

ミノキシジルの浸透を妨げないために、頭皮を清潔に保つことが重要です。

シャンプーは低刺激のものを選び、必要に応じてスカルプケアを取り入れましょう。

ミノキシジルと併用可能な治療を試す

ミノキシジル単体では効果が薄い場合、フィナステリド(男性向け)といった内服薬の併用が有効です。

また、育毛メソセラピーなどの施術を併用することで、さらなる効果が期待できます。

継続的に使用する

ミノキシジルの効果を実感するには、最低でも6か月以上の継続使用が推奨されます。焦らずにじっくり取り組むことが重要です。

まとめ

ミノキシジルが効かないと感じる人には、遺伝的要因や頭皮環境の悪化、生活習慣の乱れなど、さまざまな理由が考えられます。

しかし、専門クリニックでの診断や適切なケアを行うことで、効果を高めることが可能です。

栃木県宇都宮のApollon Clinic (アポロンクリニック)では、女性医師による丁寧な診察でお客様のお悩みを解決できるよう努めています。

薄毛に悩んでいる方は、ぜひ一度アポロンクリニックへご相談ください。

 


記事監修 アポロンクリニック院長 医師 和田真梨子

 

ミノキシジルが効かない人の特徴と効果を高める方法

 

 

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