奥二重とは?原因から根本的な改善方法まで医学的に解説

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「せっかく引いたアイラインが、目を開けるとまぶたに隠れてしまう…」 「朝は調子が良くても、夕方になると眠そうな目元に見られてしまう…」 「アイプチやテープの毎日に、正直もう疲れてしまった…」

日々多くの患者様と向き合う医師として、そのお悩み、痛いほどわかります。この記事は、宇都宮の地で何千の目元のご相談と向き合ってきた私が、医学的根拠に基づき、奥二重の原因から根本的な解決策まで、あなたのための”最適解”を誠心誠意お伝えします。

奥二重とは?

奥二重の画像

「奥二重」とは、二重のラインは存在するものの、まぶたの皮膚が厚かったり、かぶさっていたりすることで、ラインの一部または全体が隠れてしまっている状態を指します。

もしかして私も?簡単セルフチェック

まず、ご自身の目元が医学的にどのタイプに当てはまるのか、一緒に確認してみましょう。鏡をご用意ください。一見すると一重に見えても、うっすらとラインが入っていれば、それは「隠れ奥二重」かもしれません。

目頭側だけ隠れるタイプ

奥二重の画像

二重のラインが目頭から始まり、途中からまぶたに隠れる「末広型」に近いタイプです。

全体的に隠れるタイプ

奥二重の画像

ラインがほぼ見えず、一重に間違われやすいタイプです。

日によって変わるタイプ

奥二重の画像

むくみなどの体調によって、日によって一重になったり奥二重になったりする不安定なタイプです。

奥二重の医学的な3つの原因

奥二重になる原因は、決して一つではありません。主に以下の3つの要素が複雑に絡み合って形成されます。

  • まぶたの構造(皮膚の厚み・脂肪の量)
  • 蒙古(もうこ)ひだの発達
  • 眼瞼挙筋(がんけんきょきん)の力

詳しく見ていきましょう。

まぶたの構造(皮膚の厚み・脂肪の量) 

日本人は欧米人と比較して、まぶたの皮膚が厚く、その下にある眼窩脂肪(がんかしぼう)が多い傾向にあります。

瞼の構造

この厚みや脂肪がクッションのようになり、二重のラインがくっきりと表面に出るのを妨げてしまうのです。

蒙古(もうこ)ひだの発達 

蒙古ひだとは、目頭を覆っている皮膚のことです。

蒙古ひだの画像

この蒙古ひだが発達していると、二重のラインが目頭側から平行に始まらず、皮膚の内側に入り込むため、奥二重や末広型の二重になりやすくなります。

眼瞼挙筋(がんけんきょきん)の力 

眼瞼挙筋とは、まぶたを開ける際に使う筋肉のことです。この筋肉の力がまぶたの皮膚の末端まで十分に伝わらないと、皮膚をしっかりと引き込めず、くっきりとした二重のラインが形成されにくくなります。

これらの原因は遺伝的要素が大きく、ご自身の努力だけで変えるのは非常に難しいのが現実です。

奥二重を活かすメイク術と”まぶたへのリスク”

もちろん、メイクの工夫で奥二重を魅力的に見せることは可能です。私も患者様には、まず試せる選択肢としてメイクのアドバイスをすることもあります。

例えば、アイラインは目尻側だけ太めに描いたり、アイシャドウは締め色を広範囲に塗りすぎないようにしたりすることで、すっきりとした印象に見せることができます。

しかし、注意いただきたいのは「アイプチ」や「アイテープ」です。

これらは手軽ですが、長期的に見ると、あなたのデリケートなまぶたに深刻なダメージを与えてしまう可能性があることを、医師としてお伝えしなくてはなりません。

アイプチ・テープの長期使用が招く3つの悲劇

アイプチ・テープの長期使用で荒れた瞼

アイプチや二重テープは手軽にまぶたを変えられる便利なアイテムですが、長期間の使用を続けると、次のような思わぬトラブルを招くリスクがあります。

  • 皮膚のかぶれ・色素沈着
  • まぶたの伸び・たるみ
  • 埋没法がやりにくくなる可能性

それぞれのリスクについて、具体的に見ていきましょう。

1.皮膚のかぶれ・色素沈着

接着剤の刺激で皮膚が炎症を起こし、かぶれたり、茶色く色素沈着したりすることがあります。一度そうなってしまうと自身で改善することは難しく、治療が必要な場合が多いです。治療を始めても改善するまで時間を要するので、早めに使用を中止した方が良いでしょう。

2.まぶたの伸び・たるみ

毎日のように皮膚を引っ張ったり剥がしたりを繰り返すことで、まぶたの皮膚はゴムのように伸びてしまいます。まぶたが伸びてしまうと元に戻すことは難しく、改善するためには外科手術が必要になります。視野が狭くなる「眼瞼下垂(がんけんかすい)」のリスクを高める可能性もございます。

3.二重整形がやりにくくなる可能性

皮膚が伸びてたるんでしまうと、いざ二重整形を受けようと思っても、綺麗なラインが出にくくなることがあります。その場合、切開法や眉下切開などの施術が必要になる可能性があります。

奥二重を改善する美容医療という選択肢

もしあなたが、毎日のメイクやセルフケアに限界を感じ、「根本から目元の印象を変えたい」と願うのであれば、美容医療は非常に有効な選択肢です。

「美容医療」「整形」と聞くと、少し怖いイメージがあるかもしれませんね。しかし、現代の二重術は大きく進化しており、以前よりもずっとお身体への負担が少なく、自然な仕上がりを目指せるようになっています。

当院では、主に2つの方法で奥二重のお悩みを改善しています。

二重埋没法

二重埋没法の症例

医療用の極細糸でまぶたを数カ所留め、二重のラインを作る方法です。

メリット

  • 傷跡が残らない
  • 施術時間が短い(約15〜30分)
  • ダウンタイムが短い
  • やり直しが可能

デメリット

  • 糸が取れる可能性がある
  • まぶたが厚いと綺麗なラインが出にくいことがある

ダウンタイム

腫れや内出血が出た場合2週間程度で落ち着き1ヶ月で完成となります。

料金

¥60,000(税込)〜¥220,000(税込)

こんな方におすすめ

  • 初めての施術
  • ダウンタイムを短くしたい
  • まぶたが比較的薄い

アポロンクリニックの二重埋没法のビフォーアフターを見る>

全切開二重

全切開二重の症例

皮膚を切開し、余分な脂肪や皮膚を取り除いて二重のラインを作る方法です。

メリット

  • 半永久的な効果が期待できる
  • デザインの自由度が高い
  • 厚いまぶたやたるみも改善可能

デメリット

  • ダウンタイムが長い
  • 一度行うと元に戻せない
  • 切開線が残る(ほぼ目立たなくなる)

ダウンタイム

1週間で抜糸、1ヶ月で腫れ・内出血が落ち着き始め3〜6ヶ月で完成です。

料金

¥290,000(税込)

こんな方におすすめ

  • 半永久的な効果を望む
  • まぶたが厚い、脂肪が多い
  • 過去に埋没法が取れた

アポロンクリニックの全切開二重のビフォーアフターを見る>

アポロンクリニックの二重整形のこだわり

腫れにくい・バレにくい埋没法

二重埋没法の施術風景

当院の埋没法では、細い医療用の特殊な糸と、極細の針を使用します。これにより、施術後の腫れや内出血を最小限に抑える工夫をしています。また、患者様一人ひとりのまぶたの状態を見極め、糸を留める位置や点数をミリ単位で調整することで、「いかにも」ではない、あなただけの自然な二重をデザインします。

傷跡が目立たない切開法

カウンセリング風景

切開法で最も心配なのは「傷跡」ですよね。当院では、皮膚のシワに沿って精密に切開し、皮膚の深い層で丁寧に縫合(中縫い)することで、術後の傷跡が限りなく目立たなくなるよう細心の注意を払っています。まぶたの厚みの原因である脂肪も同時に除去できるため、すっきりとした華やかな目元を目指せます。

まとめ

「奥二重」とは、二重のラインは存在するものの、まぶたの皮膚が厚かったり、かぶさっていたりすることで、ラインの一部または全体が隠れてしまっている状態のことです。原因としては、瞼の構造や蒙古ひだの発達によることがほとんどで、ご自身の努力だけで変えるのは非常に難しいです。

アイプチやアイテープで修正することは可能ですが、使い続けることで悪化するリスクが大きいため、二重埋没法や、全切開二重などの美容整形での改善がおすすめです。

宇都宮のアポロンクリニックでは、3,000件以上の症例実績のある院長がカウンセリングからデザイン、施術まで行います。まずはお気軽に無料相談にいらしてください。必ず、あなたのお悩みを解決する力になります。

執筆者プロフィール

Apollon Clinic
院長 和田真梨子

所属・資格

経歴

  • 慶應義塾大学医学部卒業
  • 静岡済生会総合病院にて臨床研修
  • 慶應義塾大学形成外科入局
  • 済生会中央病院形成外科勤務
  • 湘南美容クリニック勤務
  • 湘南美容クリニック宇都宮院院長就任
  • Apollon Clinic (アポロンクリニック)開院

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