目の下のたるみの原因と後悔しない治療法

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「目の下のたるみ」が急に目立つ3つの原因

「若い頃はこんなことなかったのに…」と感じるのも無理はありません。50代を境に目の下のたるみが目立ち始めるのには、明確な医学的理由があります。

原因は主に、皮膚の奥深くで起きる3つの構造変化にあります。

  • 眼窩脂肪(がんかしぼう)の突出
  • 皮膚の弾力低下
  • 骨の萎縮

詳しく解説していきます。

  • 1.眼窩脂肪(がんかしぼう)の突出

    眼球は、クッションの役割を果たす「眼窩脂肪」によって支えられています。

    しかし、加齢によりこの脂肪を支えている膜(眼窩隔膜)が緩むことで、脂肪が前に押し出され、ぷっくりとしたふくらみ、つまり「たるみ」として現れます。

  • 2.皮膚の弾力低下

    お肌のハリを支えるコラーゲンやエラスチンが減少することで、皮膚そのものが薄く、ゆるんでしまいます。

    前に押し出された脂肪を、ハリの失われた皮膚が支えきれなくなることで、たるみがさらに強調されます。

  • 3.骨の萎縮

    あまり知られていませんが、加齢とともにお顔の骨も少しずつ痩せていきます。

    特に目の下の骨が萎縮すると、その部分が凹み、たるんだ脂肪との間に深い段差(影)が生まれます。これが「影クマ」の正体であり、より一層疲れた印象を与えてしまうのです。

    つまり、目の下のたるみは、単なるシワや皮膚表面の問題ではなく、肌の奥深くにある「構造」そのものの変化なのです。

  • 目の下のたるみ、セルフケアの限界

    たるみを何とかしようと、高価なアイクリームを試したり、毎日マッサージを続けたり…そのご努力は、本当に素晴らしいと思います。ご自身のお顔と向き合い、大切にケアされてきた証です。

    ですが、前章でお話しした通り、たるみの根本原因は脂肪の突出や骨の萎縮といった「構造の変化」です。

    そのため、化粧品のように皮膚の表面(角質層)に働きかけるケアや、マッサージで構造そのものを元に戻すことは、残念ながら医学的には不可能なのです。

    むしろ、自己流の強いマッサージは、薄い目の下の皮膚をさらに伸ばしてしまったり、内出血の原因になったりと、たるみを悪化させるリスクも伴います。

    専門的な治療という選択肢に目を向けてみませんか?それは、今までの努力を諦めることではなく、より確実な方法で、ご自身の望む未来を手に入れるための、賢明な一歩だと私は考えています。

    あなたに最適な治療法は?

    美容医療には様々な選択肢があり、迷われるのも当然です。ここでは、代表的な治療法を、まとめました。

    治療法ダウンタイムの目安料金(税込)こんな方におすすめ
    経結膜脱脂術2〜4週間程度で腫れや内出血が落ち着き、3ヶ月程度で完成。¥180,000・目の下の膨らみによる「黒クマ」にお悩みの方・皮膚のたるみが少ない20代〜30代・皮膚表面に傷跡を残したくない
    裏ハムラ法2〜4週間程度で腫れや内出血が落ち着き3ヶ月程度で完成。¥400,000・目の下の膨らみとくぼみが同時に目立つ「黒クマ」の方・皮膚のたるみが軽度で傷を残したくない・脱脂だけではくぼみが残る、悪化する可能性がある方
    切開ハムラ法1週間で抜糸。1ヶ月程度で腫れや内出血が落ち着き3ヶ月程度で完成。¥450,000・目の下の膨らみ、くぼみ、たるみ全てある方・中高年で加齢による目元の総合的な変化を改善したい
    アイバックリムーブ法1週間で抜糸。1ヶ月程度で腫れや内出血が落ち着き3ヶ月程度で完成。¥320,000・目の下の皮膚のたるみが強くシワが目立つ・眼窩脂肪の突出もある

    経結膜脱脂術

    経結膜脱脂術の症例

    施術内容:経結膜脱脂術

    治療時間:30分程度

    料金:¥180,000(税込)

    リスク:腫れ、内出血、膨らみが残る、瞼が凹みすぎたと感じる、左右差、目がゴロゴロする、小ジワ・シワ・たるみが残る・増加する、目尻がつっぱる

    まぶたの裏側(結膜)からアプローチし、クマの原因となる余分な眼窩脂肪を取り除く、または適正な位置に移動・再配置する治療法です。

    皮膚表面に傷が残らないのが大きな特徴です。非常にバレにくく、ダウンタイムが短い術式です。

    こんな方におすすめ

    • 皮膚のたるみが比較的少ない45歳くらいまでの方
    • 目の下の脂肪のふくらみ(目袋)が主な原因で黒クマになっている

    おすすめしない方

    • 皮膚のたるみが中度、重度
    • 膨らみの下に凹みがある

    ダウンタイムの目安

    術後の腫れや赤み、内出血は1〜2週間程度で落ち着き、1ヶ月でほぼ完成となります。


    裏ハムラ法

    裏ハムラ法の症例

    施術内容:裏ハムラ法

    治療時間:60分程度

    料金:¥400,000(税込)

    リスク:腫れ、内出血、膨らみが残る、瞼が凹みすぎたと感じる、左右差、目がゴロゴロする、小ジワ・シワ・たるみが残る・増加する、目尻がつっぱる

    まぶたの裏側(結膜)からアプローチし、目の下のふくらみの原因である眼窩脂肪を、その下にあるくぼんだ部分へ移動・再配置することで、ふくらみとくぼみを同時に改善する手術です。

    経結膜脱脂術が脂肪を「取り除く」のに対し、裏ハムラ法は脂肪を「有効活用する」という点が大きな違いです。

    こんな方におすすめ

    • 目の下の脂肪のふくらみと、その下のくぼみが混在している黒クマ
    • 皮膚のたるみが中程度
    • クマが影になって目立つタイプ

    おすすめしない方

    • 皮膚のたるみが強い人
    • 脂肪移動だけでは凹みの改善が難しい重度のクマ

    ダウンタイムの目安

    術後の腫れや赤み、内出血は2~4週間程度で落ち着き3〜6ヶ月で完成となります。


    切開ハムラ法

    切開ハムラ法の症例

    施術内容:切開ハムラ法

    治療時間:120分程度

    料金:¥450,000(税込)

    リスク:腫れ、内出血、膨らみが残る、瞼が凹みすぎたと感じる、左右差、目がゴロゴロする、小ジワ・シワ・たるみが残る・増加する、目尻がつっぱる

    下まつ毛の際で皮膚を切開し、ふくらみの原因である眼窩脂肪をくぼんだ部分へ移動・再配置すると同時に、たるんだ余分な皮膚や眼輪筋の処理も行う手術です。

    裏ハムラ法が皮膚のたるみには対応できないのに対し、切開ハムラ法は皮膚のたるみも同時に改善できる点が大きな特徴です。

    こんな方におすすめ

    • 目の下に脂肪の膨らみと、皮膚のたるみやシワがある
    • 40代以上など、加齢による変化が強く出ている
    • 皮膚のたるみ・小じわ・くぼみをトータルで改善したい
    • しっかりと根本的な治療をしたい

    おすすめしない方

    • 傷跡が気になる
    • 若くて皮膚のたるみが少ない
    • ダウンタイムを避けたい

    ダウンタイムの目安

    1週間で抜糸、1ヶ月で腫れ・内出血が落ち着き始め3〜6ヶ月で完成です。


    アイバックリムーブ法

    アイバックリムーブ法の症例

    施術内容法アイバックリムーブ法

    治療時間:120分程度

    料金:¥320,000(税込)

    リスク:腫れ、内出血、膨らみが残る、瞼が凹みすぎたと感じる、左右差、目がゴロゴロする、小ジワ・シワ・たるみが残る・増加する、目尻がつっぱる

    主に目の下のたるんだ余分な皮膚を切除し、同時に必要に応じて眼窩脂肪の除去(脱脂)や眼輪筋の引き締めを行うことで、目元の若返りを図る手術です。

    切開ハムラ法が「脂肪の移動・再配置」を主眼とするのに対し、アイバックリムーブ法は「余剰皮膚の切除と脂肪除去(または調整)」に主眼を置くことが多いですが、実際には両者の手技が組み合わされることもあります。

    こんな方におすすめ

    • 目の下に膨らみが目立つけれど、くぼみやたるみが少ない人
    • 比較的若くて皮膚のハリがしっかりある人
    • クマの主因が「脂肪の膨らみ」だけのシンプルなケース

    おすすめしない方

    • 目の下の凹みやたるみもある人
    • 中年以降の肌に弾力がなくなってきた人
    • 元々脂肪が少ない・骨格がくぼみ気味の人

    ダウンタイムの目安

    1週間で抜糸、1ヶ月で腫れ・内出血が落ち着き始め3〜6ヶ月で完成です。


    アポロンクリニックの「目の下のたるみ」治療

    院長がカウンセリングから施術、アフターケアまで担当

    当院は、流れ作業のような診療は一切行いません。あなたのたるみの状態、骨格、皮膚の質感を、院長である私が責任を持って丁寧に見極め、あなたにとって最も美しく、最も自然な仕上がりとなるデザインをミリ単位で追求します。

    「バレない、でも確実に若返る」黄金比率への徹底したこだわり

    たるみ治療で最も避けたいのは、脂肪の取りすぎによる「凹み」や、違和感のある「不自然な変化」です。

    私が目指すのは、派手な整形ではありません。ご家族ですら気づかないかもしれない、でも鏡を見るたびに嬉しくなる。

    まるで10年前にタイムスリップしたかのような、ご自身だけの「幸せな若返り」です。

    女性医師だからこそ話せる、聞ける安心感

    ダウンタイム中のご不安、ご家族への伝え方、メイクに関するご相談など、男性医師には少し話しにくいと感じるデリケートなお悩みも、どうぞ気兼ねなくご相談ください。

    女性として、あなたの心に最後まで寄り添います。

    皆様に誠実な美容医療を

    私たちは、この宇都宮の地で、地域の皆様に長く愛されるクリニックでありたいと願っています。

    そのため、ご納得いただけない治療を無理に勧めたり、不要なオプションを追加したりすることは決してありません。

    あなたが心から安心して一歩を踏み出せるよう、誠心誠意ご対応することをお約束します。

    まとめ

    目の下のたるみの主な原因は「眼窩脂肪(がんかしぼう)の突出」「皮膚の弾力低下」「骨の萎縮」のような「構造の変化」です。そのため、皮膚の表面(角質層)に働きかけるケアや、マッサージで構造そのものを元に戻すことは不可能なのです。

    アポロンクリニックでは、自然な仕上がりで、ダウンタイムが最小限になるようにこだわりを持って治療を行なっていきます。ひとりで悩まず、お気軽にご相談ください。

    執筆者プロフィール

    Apollon Clinic
    院長 和田真梨子

    所属・資格

    経歴

    • 慶應義塾大学医学部卒業
    • 静岡済生会総合病院にて臨床研修
    • 慶應義塾大学形成外科入局
    • 済生会中央病院形成外科勤務
    • 湘南美容クリニック勤務
    • 湘南美容クリニック宇都宮院院長就任
    • Apollon Clinic (アポロンクリニック)開院

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