バッカルファット除去

バッカルファットとは、頬の深い層にある、卵の黄身ほどの大きさの脂肪の塊です。若い頃は頬の高い位置にあり、生まれつき量や大きさは決まっています。笑った時にぼこっと出る部分や、幼少期からの下膨れは、このバッカルファットが原因のことが多いです。

年齢とともにこの脂肪を支えている組織が緩むと、バッカルファットは重力に負けて徐々に下方へ垂れ下がってきます。これが、下膨れ感やブルドッグのようなフェイスライン、マリオネットラインが深くなる原因となるのです。

この脂肪は、通常のダイエットで燃焼する皮下脂肪とは異なるため、食事制限や運動では残念ながら減らすことができません。

バッカルファット除去の一番のポイントは、「お口の中からアプローチする」という点です。そのため、お顔の表面には一切傷跡が残りません。

頬の内側の粘膜（奥歯の近く）を5mm～1cmほど、小さく切開し、その小さな切開部分から、原因となっているバッカルファットを優しく引き出します。お口の中の粘膜は傷の治りが早いのが特徴です。

バッカルファット除去との相性が最も良いのが、この「糸リフト」です。糸リフトは皮膚や皮下組織の「たるみ」を物理的に引き上げる施術です。

バッカルファットが「重り」だとすれば、糸リフトは緩んだ皮膚や組織を支え、引き上げる「ワイヤー」のような役割を果たします。 バッカルファット除去でお顔の重りをなくしてから糸リフトを行うことで、糸にかかる負担が減り、よりシャープに、そして効果的にリフトアップさせることが可能です。

さらに、バッカルファットを除去した部分に糸を入れるので、癒着によりリフトアップ効果の持続期間も長くなる傾向にあります。将来的なたるみ予防にもなり、まさに「鬼に金棒」と言える、最もおすすめの組み合わせです。

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バッカルファットという脂肪のボリュームが減ることで、これまで脂肪に邪魔されて届きにくかったHIFUの超音波エネルギーが、土台のSMAS筋膜へより効率的に届くようになります。

これにより、お顔の土台からグッと引き締める効果が高まります。順番としては、バッカルファット除去後、2ヶ月ほど経ってからHIFUを受けられるのが理想的です。

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