目の下のたるみを自力で治す方法は?治せるたるみの見分け方とセルフケアの限界

更新日

公開日

美容外科医の立場から結論を申し上げます。もし、あなたのたるみが「ある特定のタイプ」に当てはまる場合、自力でのマッサージやトレーニングは、残念ながら根本的な改善が難しいばかりか、やり方次第ではたるみや色素沈着を“悪化”させてしまう危険性があります。

まず「あなたのたるみが、自力でケアできるタイプなのか、医療が必要なタイプなのか」を正しく見極めることが大切です。

今日から自力で始められるケアはありますが、それで治るかどうかは、たるみの原因によって異なります。

そのセルフケア、逆効果かも?「目の下のたるみ」3つの原因

目の下のたるみの原因は、次の3つです。

  • 皮膚のゆるみ
  • 眼輪筋(がんりんきん)の衰え
  • 眼窩脂肪の突出

原因1:皮膚のゆるみ(コラーゲンの減少)

若い肌と年齢を重ねた肌の真皮層を比べたイラスト

加齢や長年の紫外線ダメージにより、皮膚の真皮層にあるコラーゲンやエラスチンが減少し、皮膚そのものがハリを失って薄く伸びてしまう状態です。

このタイプは保湿やレチノール配合の化粧品によるスキンケア、または医療のHIFU(ハイフ)などで皮膚を引き締める治療が有効な場合があります。

自宅でのスキンケアは、ゆるんだ皮膚を元に戻すものではなく、ゆるみの進行を緩やかにするために毎日続けるものです。

原因2:眼輪筋(がんりんきん)の衰え

眼球と下まぶたの断面図。眼輪筋・眼窩隔膜・眼窩脂肪の位置を示している

目の周りを囲んでいる眼輪筋という筋肉は、加齢に加えて、パソコンやスマホを長時間使っている間の無表情によっても衰えていきます。衰えた眼輪筋は、皮膚やその奥にある眼窩脂肪を支えきれなくなります。

このタイプは表情筋トレーニングで「これ以上衰えさせない」という予防は期待できます。しかし、一度たるんだものをトレーニングだけで元の位置に戻す効果は、極めて限定的と言わざるを得ません。

原因3:眼窩(がんか)脂肪の突出

横顔と目元のイラスト。右側は眼窩脂肪が押し出され、目の下がふくらんでいる

たるみで、最も多く根本的な原因となっているのが、この「脂肪の突出」です。

私たちの眼球は、クッションの役割を果たす「眼窩脂肪(がんかしぼう)」によって守られています。この脂肪は、加齢によってゆるんだ靭帯や衰えた眼輪筋のすき間から、前へ「ぷくっ」と押し出されてきます。これが、目の下の「ブヨブヨ」したふくらみの正体です。

この「一度飛び出してしまった脂肪」は、マッサージで押しても、高価なアイクリームを塗っても、トレーニングをしても、残念ながら元の位置には戻りません。

眼窩(がんか)脂肪の突出が原因の方にとって、セルフケアは「効果のない努力」になってしまいます。効果のないケアに時間とお金(高価なアイクリーム代など)を費やし続けることは、非常に「もったいない」と私は考えます。

目の下のたるみは自力で治せる?セルフチェック

明るい場所で鏡を持ち、目の下の状態を見ながら、次の3つのうちどれに当てはまるかを確かめます。

  1. 顔を上に向けて鏡を見ると、目の下の影が薄くなる:前に出た眼窩脂肪のふくらみが影を作っていると考えられます
  2. 朝はふくらみが目立ち、夕方には引いている:寝ている間にたまった、むくみによる一時的なふくらみと考えられます。たるみではありません
  3. どちらでもなく、皮膚が薄く伸びて細かいシワが寄っている:皮膚のゆるみと眼輪筋の衰えが考えられます

1に当てはまる方は自力で戻らない目の下のたるみの治療を、2に当てはまる方は朝のむくみを残さない習慣をご覧ください。3に当てはまる方は、保湿ケアと眼輪筋トレーニングから始めてください。皮膚のゆるみと眼輪筋の衰えは同時に進むことが多いため、どちらか一方に絞らず両方を続けます。

青クマ・茶クマなど、クマの種類もあわせて確かめたい方は、目の下のクマの原因を美容外科医が解説!正しい見分け方と改善方法まで紹介で、詳しい見分け方をお伝えしています。

アポロンクリニック 宇都宮 和田院長
和田院長
「私のたるみは自力で戻る?」
目の下の影がふくらみによるものかどうか、診察で一緒に確かめます。
ご相談だけでも大丈夫です
アポロンクリニック宇都宮東武宇都宮駅 西口 徒歩2分
カウンセリングを予約する

\ キャンペーン情報を配信中 /

LINEで友だち追加

「たるみ改善マッサージ」に潜む2つのリスク

目の下のたるみの原因が眼窩(がんか)脂肪の突出の場合、マッサージにより症状が悪化してしまう場合がございます。たるみを治そうとマッサージを続けたときに起こりうるのは、次の2つです。

  • リスク1:皮膚が伸びて、たるみが悪化する

    目元の皮膚は薄くデリケートです。「流す」「押す」「こする」といった摩擦や圧迫を繰り返すと、皮膚や、その下で皮膚を支えている組織が、かえって伸びてしまいます。

    特に、ふくらみを押し込もうと強くこすったり、引っ張ったりする動きは、将来のたるみを進めるおそれがあります。

  • リスク2:色素沈着(茶クマ)を招く

    摩擦刺激は、肌を守ろうとしてメラニンを過剰に生成させます。

    たるみを解消しようとマッサージを続けた結果、たるみはそのままに「茶色いクマ(色素沈着)」まで併発してしまい、さらに老けて見えてしまうこともございます。

  • 目の下のたるみのセルフケア

    目の下にクリームを点々と置いた女性の目元

    自宅でできるケアは、皮膚と眼輪筋の衰えを緩やかにするものと、むくみを引かせるものです。

    • 皮膚のゆるみ:保湿
    • 眼輪筋の衰え:眼輪筋トレーニング
    • むくみ:プッシュ式リンパケアと寝る前の習慣

    たるみ予防と小ジワ対策の「保湿ケア」

    たるみを悪化させないために、マッサージよりも「保湿」の方がはるかに重要です。目元が乾燥すると、皮膚のハリが失われ、細かな「ちりめんジワ」が発生します。このシワがたるみと合わさると、さらに老けた印象を強くしてしまいます。

    保湿ケアのポイント:「置く」ように塗る

    1. アイクリーム(または保湿クリーム)を、米粒小ほど薬指の腹に取ります。(※薬指は最も力が入りにくいため、目元ケアに適しています)
    2. 目の下の骨のフチに沿って、目尻から目頭に向かって、「トントン」と優しく“置いていく”ように塗布します。
    3. 目頭からまぶたの上を通り、目尻まで優しく置きます。
    4. 絶対に横にスライドさせたり、すり込んだりしないでください。摩擦は色素沈着の原因になります

    眼輪筋トレーニング

    目の下のたるみを防ぐために鍛えるのは眼輪筋です。目を閉じる・開く動きを使うトレーニングを、毎日続けてください。

    1. 目を強く閉じて、5秒キープします
    2. 目を大きく見開いて、5秒キープします
    3. 1と2を、5回繰り返します

    ただし、眼輪筋のトレーニングも、やり方を間違えるとかえってシワを深くするリスクがあります。指で皮膚を引っ張ったり押さえたりせず、まぶたの動きだけで行ってください。

    マッサージについて:「こする」のではなく「圧をかける」

    一般的な「マッサージ(=揉む・流す)」は、目元の薄い皮膚を伸ばし、たるみや色素沈着(茶クマ)を悪化させるリスクが非常に高いため、当院としては推奨しておりません。もし行うのであれば、むくみ対策として「摩擦ゼロのリンパドレナージュ(リンパの流れを促す方法)」に留めてください。

    リスクを避けるための「プッシュ式」リンパケア

    摩擦を一切起こさず、リンパ節を優しく刺激して滞りを改善すること(※たるみ自体は治りません)

    女性の上半身のイラスト。鎖骨の上のくぼみ2か所を示している

    手順1:鎖骨のくぼみを3回プッシュ。まずは最終的なリンパの出口である鎖骨から。指の腹でゆっくりと圧をかけ、ゆっくりと離します。

    横顔のイラスト。耳の入口の前にある耳珠点の位置を示している

    手順2:耳の前の耳珠点(じしゅてん)を3回プッシュ。耳珠点は耳の入口の前にある軟骨の出っ張りで、顔のリンパが集まる中継点です。人差し指と中指の腹で優しく圧をかけ、離します。

    正面の顔のイラスト。目頭のくぼみ・黒目の真下の骨のフチ・目尻・こめかみの4か所を示している

    手順3:目元のツボを各3秒プッシュ。目頭のくぼみ、黒目の真下の骨のフチ、目尻、こめかみの4か所です。絶対に「スライド」させず、薬指の腹で「押して離す」だけです。

    横顔のイラスト。耳の前から首筋に沿って下へ圧を移す向きを矢印で示している

    手順4:耳珠点から鎖骨へ圧を移す。最後に、耳の前のツボから首筋を通り、鎖骨のくぼみに向かって、手のひら全体で「ゆっくりと」圧を移動させます。

    注意点

    • 必ずアイクリームや乳液、オイルなどを塗り、滑りを良くした状態でおこなってください。
    • 肌をこすらないでください
    • 「気持ちいい」と感じる強さで行うと、皮膚にとっては刺激が強すぎ、伸びる原因になります。「触れるか触れないか」くらいの優しい圧で行ってください

    朝のむくみを残さない習慣

    朝に目の下がむくむのは、横になって眠っている間に、顔に水分がたまるためです。起きて過ごすうちに、水分は重力で下へ移り、少しずつ引いていきます。

    むくみを翌朝に残さないために、寝る直前は塩分とアルコールを控え、水分はコップ1杯(200ml)程度にとどめてください。

    朝にむくんでしまったときは、温かいタオルと冷たいタオルを20秒ずつ交互に顔に当てると、むくみが引きやすくなります。

    自力で戻らない目の下のたるみの治療

    セルフチェックで原因が前に出た眼窩脂肪だと分かると、「でも、美容医療は怖い」「顔にメスを入れるのは抵抗がある」「ダウンタイムが取れない」と思われるかもしれません。

    ご安心ください。アポロンクリニックでは、「メスを使わない」または「顔の表面を切らない」治療を、あなたの状態に合わせてご用意しています。

    原因ごとに適した治療は、次のとおりです。

    • 皮膚のゆるみ:HIFU
    • 脂肪のふくらみの下にできる溝やくぼみ:ヒアルロン酸注入
    • 前に出た脂肪そのもの:経結膜脱脂術

    選択肢1:HIFU(ハイフ)

    HIFUの施術に使う据え置き型の機器

    HIFUは、超音波の熱エネルギーを皮膚の深い層や筋膜(SMAS)に届けて、引き締める治療です。

    これは主に「皮膚のゆるみ」に有効な治療です。「眼窩脂肪の突出」が強い方には、残念ながら効果が限定的です。

    目元では、目尻のシワやゴルゴラインに照射します。

    Menuハイフ(ウルトラセル ジィー)の施術詳細

    ウルトラセル ジィーの特徴と照射可能範囲、糸リフトとの違いをご確認いただけます。

    ハイフの施術詳細を見る
    Casesハイフの症例写真

    実際にアポロンクリニックで施術した、ハイフのBefore/Afterをご覧いただけます。

    ハイフの症例を見る

    選択肢2:ヒアルロン酸注入

    たるみによってできた「溝」や「くぼみ」(いわゆるゴルゴラインなど)にヒアルロン酸を入れ、段差をなだらかにして目立たなくする治療です。注射のみで、短時間で終わります。

    根本的に脂肪が減るわけではないため、あくまで「カモフラージュ」です。入れすぎたり、浅い層に注入したりすると、逆に膨らんで不自然になるリスクがあり、医師の高度な技術が必要です。

    Menuヒアルロン酸注入の施術詳細

    注入できる部位と当院の使用製剤、カスタマイズ注入についてご確認いただけます。

    ヒアルロン酸注入の施術詳細を見る
    Casesヒアルロン酸注射の症例写真

    実際にアポロンクリニックで施術した、ヒアルロン酸注射のBefore/Afterをご覧いただけます。

    ヒアルロン酸注射の症例を見る

    選択肢3:経結膜脱脂術

    経結膜脱脂術の症例写真(施術前と術後1ヶ月)

    施術内容:経結膜脱脂術
    治療回数:1回
    料金:¥180,000(税込)。静脈麻酔を使用する場合は別途¥50,000(税込)
    リスク:腫れ、内出血、膨らみが残る、凹みすぎ、左右差、目のゴロゴロ感、小ジワ・たるみなど

    経結膜脱脂術は、まぶたの裏側(下まぶたを指で下に引いたときに見える赤い粘膜)を数ミリだけ切開し、たるみの原因である眼窩脂肪を直接、適量取り出す治療です。

    経結膜脱脂術とヒアルロン酸注射を併用した症例写真(施術前と術後1ヶ月)

    施術内容:経結膜脱脂術とヒアルロン酸注射(目の下〜ゴルゴライン2cc)の併用
    治療回数:各1回
    料金:合計¥325,000(税込)。内訳は経結膜脱脂術¥180,000、ヒアルロン酸2cc ¥135,000、注入技術料¥10,000。静脈麻酔を使用する場合は別途¥50,000(税込)
    リスク:経結膜脱脂術は腫れ、内出血、膨らみが残る、凹みすぎ、左右差など。ヒアルロン酸注射は腫れ、内出血、左右差、血流障害、アレルギー、感染など

    経結膜脱脂術で目の下の脂肪のふくらみを取り、ヒアルロン酸で目の下からゴルゴラインにかけての溝をなだらかにした併用の症例です。

    顔の表面に傷跡ができず、抜糸も不要です。原因の眼窩脂肪を取り除くので、脂肪によるふくらみの改善が期待できます。取り除いた脂肪は再生しないため、効果が長く続きやすい治療です。ただし、加齢によって残った脂肪が前に出たり、皮膚のゆるみが進んだりすることはあります。

    ふくらみの原因が眼窩脂肪の場合、マッサージで皮膚を伸ばし続けるより、原因の脂肪に直接はたらきかける治療をおすすめします。脂肪を取りすぎると逆に窪んでしまうため、医師の「見極め」が最も重要です。

    ただし、ダウンタイムがゼロではありません。腫れや内出血が目立ちやすいのは術後数日〜2週間程度で、内出血が落ち着くまでには2週間〜1ヶ月ほどかかります。完成するのは3〜6ヶ月後です。

    Menu経結膜脱脂術の施術詳細

    経結膜脱脂術で期待できることと、知っておくべきリスク・ダウンタイムをご確認いただけます。

    経結膜脱脂術の施術詳細を見る
    Cases経結膜脱脂術の症例写真

    実際にアポロンクリニックで施術した、経結膜脱脂術のBefore/Afterをご覧いただけます。

    経結膜脱脂術の症例を見る

    まとめ

    目の下のたるみは、セルフケアで悪化させてしまう前に、一度「ご自身の原因」を正確に知ることが何よりも大切です。

    皮膚のゆるみと眼輪筋の衰えは、保湿とトレーニングで進行を緩やかにでき、朝のむくみはプッシュ式リンパケアと寝る前の習慣で引かせられます。上を向くと目の下の影が薄くなる方は、前に出た脂肪が原因と考えられ、医療による治療を検討する段階です。

    青クマや茶クマのケアは、目の下のクマ、簡単なセルフケアで消せる?根本から治す方法で詳しくお伝えしています。

    「私のたるみはどのタイプ?」「顔の表面を切らない治療について、もっと詳しく聞きたい」そうお考えでしたら、ぜひ一度、アポロンクリニックのカウンセリングにお越しください。あなたの目元のお悩みをじっくり伺います。

    For your peace of mindご来院前の不安を、
    ひとつでも軽く

    カウンセリング前に、多くの方がご確認されているページです

    Cases症例写真を見る

    実際にアポロンクリニックで施術した、クマ取りのBefore/Afterをご覧いただけます。

    クマ取りの症例を見る
    Price料金プランを見る

    クマ取りの料金プランを、コースごとにご確認いただけます。

    クマ取りの料金を見る
    Apollon Clinicアポロンクリニック 宇都宮
    Access東武宇都宮駅 西口 徒歩2分
    Hours9:00 – 18:00(不定休)
    カウンセリングを予約する

    \ キャンペーン情報を配信中 /

    LINEで友だち追加

    この記事で紹介した治療は、いずれも保険が適用されない自由診療です。

    オーダーメイドハイフ(ウルトラセルZi:ウルトラセル ジィー)

    • 施術内容:超音波(HIFU)の熱エネルギーを皮膚の深い層や筋膜(SMAS)に照射し、たるみを引き締める施術
    • 費用(税込):600shot ¥70,000/800shot ¥83,000/1000shot ¥95,000
    • 治療回数:1回(効果の持続は半年程度が目安。続ける場合は半年に1回の施術を推奨)
    • リスク・副作用:赤み、痛み、腫れ、むくみ、火傷、神経障害など

    ヒアルロン酸注入

    • 施術内容:目の下からゴルゴラインにかけての溝やくぼみにヒアルロン酸を注入し、段差をなだらかにする施術
    • 費用(税込):ボリューマ・ボリフト・ボルベラ・スキンバイブ(ボライト)1cc ¥72,000/2cc ¥135,000/3cc ¥185,000。別途、注入技術料¥10,000
    • 治療回数:通常1回(効果の持続は製剤や部位によって異なり、バイクロスシリーズで約1年〜2年)
    • リスク・副作用:腫れ、内出血、左右差、血流障害、アレルギー、感染など

    未承認・適応外の治療は次のとおりです。

    • ウルトラセルZi(HIFU):国内では未承認の医療機器で、医師の判断のもと個人輸入しています。製造元のある韓国では承認されています。国内では、顔面・頸部のしわの改善を目的に承認された超音波の機器があります。
    • ヒアルロン酸のボリフト・ボルベラ・スキンバイブ:国内の承認品ですが、目の下(まぶた)への使用は承認の範囲外です。米国では、ボルベラが2022年に目の下のくぼみへの使用で承認されています。
    • 未承認・適応外の使用で重い副作用が起きた場合は、国の救済制度の対象外です。